【防災講座】地震・風水害から乳幼児を守るためにできることは?

2019年7月24日

 

こんにちは。先日、地域のお母さん向け防災講座へ行ってきました。

私が住んでいる地域には非常に地震のリスクが高い断層が存在します。とくに日本全体を見ると近代では2年に1度、M7以上の地震が発生していると言われるほどです。

私たちに無関係ではいられない地震、その備えについてシェアしたいと思います。

災害時の乳幼児を持つ家庭のリスク

私が防災講座に参加する2日前、たまたま熊本地震で被災した方とお話しする機会がありました。

  • 当時は2歳と4ヶ月の子供を抱えて避難したこと。
  • 母乳育児だったが、2回目の地震のストレスで母乳が止まってしまったこと。
  • ミルクが手に入ってもお湯がなくて困ったこと。
  • ミルクをあげられる、と思っても哺乳瓶を嫌がって飲まなかったこと。
  • そして避難所生活で「出て行け」という心ない言葉を掛けられたこと。

そうしたリアルな話を聞くまでは防災講座も話半分で聞いていたと思います。

実際に乳幼児を持つ家庭には以下の3つのようなリスクが存在します。

リスク①避難に時間が掛かる

健全な大人でも災害時は思い通りには動けません。自分の身を自分で守れない乳幼児を連れてでは尚更です。

家庭では日中、母親と二人きりである場合が多く、助けを求めにくい実情があります。

私自身も、息子(生後4ヶ月)をつれての避難はどうするんだろう、と考えてしまいます。風水害時は飛んでくる物が凶器になりますし、浸水して水をかき分けて避難できる自信もありません。

子供が小さければ歩くこともおぼつかないため、着の身着のまま避難することも想定できます。

リスク②特別な備蓄が必要

避難所では物品の配給が行われます。しかしそれらは大人用である場合がほとんどであるため、乳児には適しません。そのため乳児なら乳児専用の備蓄が必要になります。たとえば粉ミルクや離乳食、哺乳瓶やおむつなどです。

とくに水は衛生を保つためにも多めに備蓄が必要になります。

母乳育児の場合でも、冒頭の体験談にあるように「母乳がストップ」することがあります。その場合はミルクに頼らざるを得ません。もちろん吸わせ続けることで母乳を復活させることはできますが、それがいつになるか分からない以上、用意しておくに越したことはありません。

リスク③周囲への配慮などメンタル面での負荷

子供は泣きます。

お腹が空けば泣くし、眠れないと泣くし、不安を感じれば泣きます。災害時の非常事態に、泣かずに冷静にいる子供なんていないでしょう。

そんなことは誰しも日常ではきっと理解しているはずです。けれど大きな環境の変化によるストレスと空腹で泣き叫ぶ子供と、泣き声で肩身の狭い思いをしたり周囲へ配慮したりで母子共に、精神的に大きな負担が掛かります。

そして心ない「出て行け」の一言。

実際に避難所にいられず、車上生活を余儀なくされる家族がいるようです。

子供を大人が守らなくてどうするんだ、と、心底思いますが…

日常生活で心がけること

災害に遭う前に備えておくこと、心がけることは何でしょうか?

実は最も効果的なのが近隣住民や家族内でのコミュニケーションだと言います。地域の清掃活動などに参加すると、どんな人が近所に住んでいるのか分かります。

近所づきあいが煩わしい、コミュニティの活動が面倒だ、隣人と挨拶もしない人もいるでしょう。でもそれは実は、防災の面で大きなリスクをわざわざ背負っている、ともいえます。

乳幼児を抱えているとありがたいことに、「手本を示す」という動機だけで近所づきあいができるようになります。小学校の挨拶運動も無下にせず、向き合ってみることからスタートするのも良いです。

心掛け①行き先を告げる

災害に遭ったとき、家族がいっしょであると限りません。出張で遠方に出かけているときかもしれませんし、ちょっと買い物に出かけたときに被災するかもしれません。

家族がどこに出かけているか…それを知っているだけでも安心に繋がります。その後の安否の確認もスムーズになるでしょう。家族内のコミュニケーションの基本ですが、「行き先を告げる」ことは大切な防災の心掛けです。

我が家は良くも悪くも自由気ままな家庭で、行き先を告げずに出かける事なんてしょっちゅうあります。つい先日なんて、祖父が帰ってこない、なんてこともありました。誰にも行き先を告げておらず、連絡手段の携帯電話も家に置いていました。

その日は非常に激しい大雨で、一晩経って、捜索願を出す直前に祖父は帰ってきました。聞くと、「ひとりで旅行に行った」などと言っていました。

極端な例ですが、行き先を告げることは家族内の無用な心配を取り除くことにも繋がります。

心掛け②家の中をシンプルに

部屋を片付けてシンプルな住まいにしましょう。通路に物を置くと避難時の妨げになります。不要な物は処分し、できるだけクローゼットに収納すると落下の危険が減るでしょう。寝室には背の高い家具を置かないようにするのが懸命です。

でも手の掛かる子供がいる家庭では、普段の片付けで精一杯で不要品の処分なんて難しいかもしれません。家族の協力を得て、週末に少しずつ進めて行きたいですね。

心掛け③ガソリンの給油を小まめに

被災したとき必要な物品を求めて車で移動することがあります。水や食糧、生活用品です。また携帯の充電や明かりなど、非常の時の電源も車から入手することができます。

そのため車のガソリンは小まめに給油する癖を付けておきましょう。

目安は半分を切ったら入れる、です。

心掛け④スマホ・携帯のバッテリーを確保

少なくとも一つの端末に一つ、バッテリーを用意しておきましょう。電池式のもの、車で充電できるシガーソケット型もあると安心です。

SNSでの安否確認や、情報収集にスマホや携帯は重要な役割があります。懐中電灯やラジオの電源をモバイルバッテリーから取れる製品もあります。

もちろん、毎日充電を確認し満タンにしておきましょう。

心掛け⑤日用品をプラス1置いておく

備蓄品の確保、という目的で普段の生活から日用品をプラス1多く購入する・買い置きしておく癖を付けると良いです。洗濯石けんやティッシュペーパー、生理用ナプキンなどです。

乳幼児がいるなら、少し大きめの紙おむつ(成長を考えて)や粉ミルク、離乳食などがあります。離乳食はアレンジしたら大人用の食糧にもなるので、多めに用意しておくと良いかもしれません。

ちなみに生理用ナプキンは、いざというときの傷の手当てや下着がなかなか替えられない時に重宝します。

災害時に避難するときの注意事項

とくに乳幼児がいる家庭が避難するときの注意事項です。

注意事項①早めに避難を開始する

体が小さな子供を連れて避難するときは、普段の3倍は時間が掛かるものと心得ておきます。

乳児を連れて避難する場合は多くの場合、抱っこしての移動になることでしょう。そのとき両手は使えるでしょうか? 足元は良くみえるでしょうか?

しっかり歩けるような年齢になっても手を引いて、安全を確認しながら避難することになります。がれきを越えられるでしょうか? 水の流れに足をとられたりしないでしょうか?

だからこそ災害が大きくなる前に避難します。とくに風水害時は情報があらかじめ周知されているはずです。「自分は大丈夫」…かもしれないけど「子供は大丈夫じゃない!」

早めに避難することを意識づけましょう。

あなたが避難を開始すれば、自ずと周囲の人も避難するようになります。

注意事項②避難したら戻らない

避難した後に家の様子が気になることってあると思います。

思い出が詰まったアルバム、大事な書類、無事であるか確かめたくなるでしょう。あるいは現状、家はどうなっているのか、生活できるのかどうか、気になることはたくさんあります。

でも、絶対にもどらないことが大切です。二次被害を防げるのもそうですが、なにより家族に不安を与えてしまいます。少しでも子どもの傍で過ごすことが、子どもにとって安心感を与えるでしょう。

注意事項③安全を確保するまで迎えに行かない

被災したとき、常に子どもと一緒であると限りません。

たとえば保育園に預けているときに被災したとき、自分は仕事場に居る。そして交通機関が止まってしまった。そんなときは子どもと離れた場所で避難しなければならないかもしれません。

すぐに子どもを迎えに行きたいと、はやる気持ちもあるでしょう。けれどまずは落ち着いて、自分が今、いる場所が安全であるかを確認します。

ひょっとしたら二次被害が起りうる場所かもしれません。悲しい話ですが、子どもをとても受け入れられる場所ではないかもしれません。そんなときは心配でも、離れていることが子どもの安全に繋がります。

子どもが居ても「安全だ、守れる」場所であるか確認してから迎えに行っても遅くありません。

乳幼児との避難所生活での問題点

乳幼児を連れた避難所生活では、以下のような問題が指摘されています。

  • 支援物資に乳幼児向けのものは少ない
  • 子どもが泣き出すと「心ない声」を掛けられる
  • 免疫力の低い乳幼児にとって安全ではない

本来、乳幼児・小さな子ども、妊産婦は災害時に特別な支援を必要とする災害弱者ですが、災害弱者にとって必要な支援は十分に得る事はできません。

そのため避難所は必ずしも「安全な場所」とは言い難く、周囲への配慮もあって車上生活を選択する子育て世帯もいます。車上生活にもエコノミー症候群や熱中症など、生命の危機に繋がるリスクもあるため、慎重に検討しなければなりません。

乳幼児がいる家庭の防災準備は

上記のように、乳幼児は災害弱者ですが十分な支援を受けることは難しいといえます。そのため乳幼児がいる家庭では乳幼児用の備蓄や、連絡網の確保が必須です。

乳幼児用の備蓄

日ごろからできるのが備蓄の確保です。毎日の生活で、少しずつ買い足しておきましょう。

一般的な大人用の備蓄と別に乳幼児用の備蓄が必要です。

  • 人工ミルク…液体ミルクも選択肢の一つに
  • 哺乳瓶…使い捨てタイプも
  • 離乳食…月齢より少し進んだ物を
  • 紙おむつ…今より少しだけ大きいサイズを
  • 多めの飲料水…ミルクやフリーズドライの離乳食をふやかすのに
  • 多めのタオル…体を拭く・怪我の手当の他、おむつの代わりにも
  • サイリウム…暗がりの目印に。子どもに持たせても安全
  • 口中ケア用品…口の中の衛生を保つのに必須
  • 子どものおやつ…子どもの精神安定のために。おもちゃや絵本もアリ
  • コンロ…お湯を沸かすため。さまざまなタイプがあるので使いやすい物を

防災講座で配布された資料のにあった、子どもに関係しそうな物品を羅列しました。

詳しくは別記事にて紹介しようと思いますが、大事なのはその家族の生活や、使いやすさで選択することです。現在は非常に便利な防災グッズも販売されていますが、高価であったり使い方が煩雑であったり「合わない」ものもあります。

試せる物は試してから、購入することをおすすめします。

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連絡網の確保

昨今では個人情報保護の観点もあり、連絡網というものが減ってきています。そのため家庭独自で、保育園や幼稚園、小学校との連携、家族内の連絡方法を確保していく必要があります。

まずは避難所の確認です。保育園・幼稚園・小学校では災害時、どこに避難へ避難するのか場所と引き渡しルールを確認しておきます。災害時は連絡が届かない場合も考えられるため、その場合の対応も確認し計画を立てておきます。

次に家族内の連絡方法ですが、もし遠方に親戚がいるのなら連絡の中継をお願いしてみましょう。災害が起きた周辺は電話やメールが繋がりにくいことが予想されます。しかし遠方であれば被害がないので、連絡が取りやすいのです。

可能であれば保育園・幼稚園・小学校にもその旨を伝えてみましょう。離れていてもお互いの無事が分かればそれだけで安心できます。

まとめ

  • 乳幼児は災害弱者である
  • 乳幼児に必要な物資は手に入らない可能性が高い
  • 乳幼児にとって避難所は「安全な場所」ではない
  • 子どもを守るためには親が安全でなければならない
  • 防災準備はすぐに始める

災害は起きないことに越したことはありませんが、地震や台風が多く起きる日本に住んでいる以上、避けられない問題です。

明日起きるかもしれないし、1年後かもしれない。いつ「そのとき」が来ても慌てない為には、毎日少しずつの防災意識が大切です。ぜひ今日から始めましょう。

 

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